GWに大連休が取れたのはいいけど、特に予定は無いお・・・ どっか行きたいけど、きっとどこも混んでいるお 大渋滞の中、高いお金出して混雑する観光名所に行くなんてまっぴらだお! |
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だからこのGWは、家族サービスで渋滞の中、阿鼻叫喚してるパパさん達を プギャーしながらアイマスやりまくって引きこもるお! |
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・・・ | |
!! | |
やる夫、GWヒマならオレと一緒に旅行に行かないか? | |
や、やらない夫! 何勝手に入ってきてるんだお!? |
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俺もこのGW、仕事が都合よく休みが取れたんだ。 この機会を逃したらなかなか旅行なんか行けないだろ常識的に考えて。 |
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唐突すぎるお! それに第一、やる夫はひきこもりだし、 GWは外に出ても金がかかるだけだから、大連休は家にいるのが勝ち組だお! |
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お前、そんなこと言ってたら一生どこにも行けないだろ。 それに、日程と観光場所さえ工夫すれば、GWと言えど然程ストレスの無い旅が楽しめる。 |
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工夫したってムダだお。 大連休は出かけると一気にサイフが空になるように出来ているんだお・・・。 |
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どうせサイフを空にするなら楽しんだほうがいいだろ独身的に考えて。 旅行期間は5泊6日(予定)だ。 |
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そんな長旅なのかお!? いったいどこへいくつもりなんだお!? |
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四国だぁ〜! | |
なんでいきなりそんな遠い所まで旅行に行くんだお!? どうせ旅行に行くなら、もっと近場でいいじゃんじゃないかお!? |
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大連休だからこそ遠くへだ! 近場の観光地なら土日で行けるし、 こういうまとまった休みなら、遠くへ旅するのが一番有意義だろ。 リーマン的に考えて。 |
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四国なんかやる夫はぜんぜん知らないお。 それに見所なんてあるのかお? |
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オレも行ったことが無いから、この際じっくり見ておきたくてな。 調べてみたら、結構見所が多そうなんだ。 それで行ってみたくなってな。 一人で行くのもなんだから誘ったんだ。 |
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・・・ | |
・・・ヒマなのは事実だし、仕方ないお。付き合うお・・・ ところで四国へはどうやって行くんだお? 飛行機か新幹線かお? |
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それも悪くは無いが、今回は車を使おう。 ガソリン代や高速代はかかるが、人数分で折半できるから 複数人で行く時は公共機関よりも便利で安い。 それに時間の自由も利く。 |
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やらない夫の車で行くのかお? | |
そうだが・・・? | |
・・・ | |
ふざけるんじゃないお! あんな22年落ちのオンボロ車で横浜から四国まで行くなんて狂気の沙汰だお! 絶対途中でエンコして泣きながら電車で帰ることになるに決まっているお! |
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やかましい!! | |
型は古いが整備は(一応)万全だ。 それにこの車は3000cc。長距離の巡航には向いているんだよ。 |
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なんだか不安だお・・・ | |
道が混むのを懸念して出発は深夜だ。 早く寝るんだな。 |
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ちょ・・・ いくらなんでも急すぎるお!! |
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ね、眠いお。 4月も終わりだと言うのに深夜は暗いし寒いお。 こんな夜中に出発するなんて、なんだかスキーへ行く時みたいだお・・・ |
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朝方になると渋滞で予定が狂うからな。 向こうに着くころには日も昇って暖かくなってるさ。 まずは東名高速に入って西へ向かおう。 |
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新東名、いつのまに完成していたんだお!? | |
こないだ開通したばっかだろ。 深夜だから道も空いててGOODだ。 |
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道が綺麗だしサービスエリアも新しいけど、 所詮は高速道路、飽きるお。 |
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仕方ないだろ。 とりあえず四国を旅する前に岡山で一泊する予定だが、 それでも800キロ近く高速道路を走ることになるからな・・・ |
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ヘンな時間に起こされたから眠いんだお・・・ やる夫は寝るお。 着いたら起こしてくれお。 |
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(こいつ・・・) | |
やらない夫は運転してればいいお。 安全運転で頼むお。 やる夫はまだ死にたくないお。 それにやらない夫と心中とか死んでも御免だお! |
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心中は死んでも御免とか、意味わからないだろ・・・ というか寝るなよ。 |
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・・・ここは、どこだお? | |
そうだな。 さっき大阪を過ぎたからもう兵庫に入ってるだろ。 |
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もう兵庫に来たのかお 意外と早かったお・・・ |
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夜中に出たのが正解だったな。 大阪辺りで多少渋滞に巻き込まれたが、大概においてスムーズに走れた。 ここで一旦高速を降りて昼飯を食うぞ。 |
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何を食べるつもりだお? | |
ここは兵庫県の明石市だ。 明石といったら食べるものは決まってるだろ観光的に考えて。 |
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「明石焼き」かお!? 食べたことが無いから楽しみだお! |
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こっちのほうでは「玉子焼き」と言ったほうが馴染みが深いらしい。 さっそく店を探しに行くだろ。 |
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※ 明石焼き | |
明石って意外とにぎやかな町だお。 お城のすぐそばで栄えてて、まさに城下町って感じだお! |
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規模は大きくないものの、都内でもよく見る街中の風景だな。 大型店舗やビルテナント、チェーン店などが駅前に集中している。 明石焼の店は、ここの先の商店街に集中しているらしい。 |
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活気のある商店街だお! 駅前とはいえ、シャッター通りが目立つ昨今、 こういう元気な商店街は珍しいお。 |
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海峡に面しているから、海産物も豊富で鮮度もいいだろ。 えーっと、店はここだな。 |
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いらっしゃいませ〜 | |
明石焼き2人前注文するお! アナゴの蒲焼も頼むだろ。 |
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かしこまりました。 | |
(明石の女の子はカワイイお!) 岡山まではあとどれくらいだお? |
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100キロぐらいって所だろ。 2時間もあれば着けるな。 |
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昨日の夜中4:00に出発したから、 ここまで8時間ぐらいかお・・・? やる夫は寝てたけど、結構すぐに着けてしまうもの・・・だお。 |
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こうやって走ってみると、日本は本当に狭い。 本州の端から端まででも、ずっと走り続ければ24時間ちょいで完走できてしまう。 |
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狭い日本、そんなに急いでどこへ行く…だお。 | |
こうやって短時間で足を伸ばせる距離が広くなると、 もっといろんな所を旅してみたくなるだろ・・・常識的に考えて。 |
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やる夫は宇宙へ行ってみたいお! | |
いきなりぶっ飛びすぎだろJK・・・ | |
おまたせしました | |
これが明石焼きかお・・・ 思ったよりも大量なんだお! |
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むう、 昼飯だから軽く済まそうと思っていたんだが、 こんなに沢山出てくるとは思わなかった。 せいぜい8個ぐらいかと・・・ |
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でもうまいお! どんだけでもお腹にポコポコと入っていくお! たこ焼きに形は似てるけど、食感はぜんぜん違うお! |
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どっちかと言えばこっちが元祖だろ。 たこ焼きでもなく、卵焼きでもなく、もっと柔らかい。 表面はフワっとしているが箸で掴んでも形は崩れない。 アツアツの中身は添えつけの出汁に付けて食べるのがいいだろ! |
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出汁に付けると中身の温度が下がって食べやすくなるお! でも味付けはアッサリ気味すぎて、やる夫にはちょっと薄く感じるお。 マヨネーズやソースは無いのかお? |
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それじゃ本当にタコ焼きと変わらんだろ。 こういう上品な味を楽しむ料理なんだよ。 |
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タコヤキは下品じゃないお! 誰もそんなこと言ってないだろJK・・・ |
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あなごの白焼きも名産だ。 | |
これは美味いのかどうなのかよくわからんお。 水分が無くてパサパサしてるお! だいたいアナゴなんて甘いタレで食えてるだけの物体に過ぎないお! |
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しかし、 本当に美味いアナゴなら、白焼きでも水分が逃げずにふっくらしているそうだ。 |
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・・・どのみちアナゴなんてウナギの劣化バージョンだお! ありがたがって食うほどのもんじゃないお! |
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さっきからアナゴ馬鹿にしてんじゃねーよ! うるさいお! やる夫にはアナゴの美味さなんか解らないお!! |
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※ 倉敷 | |
お腹もいっぱいになって、ようやく岡山県だお! 岡山県ってことは兵庫県の隣だお! やる夫の隣もやらない夫よりもさっきのかわいい子のほうがいいお! |
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ずっと運転させといて失礼なこと言ってんじゃねーよ。 今日はこの岡山県倉敷市で一泊する。 四国巡りは明日からだ。 |
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なんでわざわざ岡山で泊まるんだお? | |
深夜に出たとはいえ、ここまで10時間以上かかってるからな。 さすがに眠いだろ、体力的に考えて。 |
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やる夫は疲れてないんだお! オレが疲れてるんだよ! |
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それに、これから四国へ行っても夜中になるし景色もよく見えない。 どうせなら日中の晴れた時に海峡を渡って四国入りたいだろ。 |
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・・・確かにそれは一理あるお。 じゃあ明日からの四国の旅に向けて、ホテルで早めに寝るお! |
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泊まるホテルは新しくていいホテルだお! | |
ベッセルホテル倉敷。 リニューアルして新しくなったホテルだな。 |
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「いらっしゃいませ」 「一部屋2名様でよろしかったですか?」 |
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ちょ・・・やらない夫と同じ部屋かお!? | |
安く上げるためには同室プランを使うしかないんだよ。 仕方ないだろ! |
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でも・・・ でもそれじゃ、やる夫の密かな楽しみの 「ビジネスホテルで有料放送見放題」の夢が叶わないお・・・ |
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見放題じゃないだろ・・・ それはカードを購入して・・・ |
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無料でもちょこっとだけ見れるんだお! 無料視聴時間が終わったら、コンセントを抜いてタイマーをリセットさせれば 何回でも無料視聴ができるんだお! |
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こいつ・・・ | |
当館ではそれはできませんのであしからず。 | |
・・・!! | |
なんて顔してるんだよ・・・ | |
や、やる夫は映画が見たかっただけだお! | |
どうでもいいだろ・・・現実的に考えて。 | |
Hな番組は有料だけど、是非楽しんで下さいね。 お二人で。 ではごゆっくり・・・ |
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な・・・ちょっ! 誤解なんだおっ! |
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夜 | |
おはよう! 今日からいよいよ四国入りだ! |
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やらない夫、起きるの遅いお。 やる夫はもう朝ご飯を済ませたお。 しかもズルして2回も食べたんだお! |
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こいつ・・・ | |
ところで四国1日目はどういうルートになるんだお? 単細胞のやる夫にも解るように説明するといいお! |
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二日目はこのルートだ。 しまなみ海道を通って愛媛県に入り、 佐田岬の先端まで行って折り返し、 宇和島で泊まるルートだ。 |
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つまり愛媛の沿岸部を堪能するルートかお? 愛媛と言えばみかんと道後温泉だお。 温泉は行くのかお? |
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いや、今回の旅はそういった一級線の観光地は外す。 GWで混んでいるし、他にも愛媛は見所が多いからな。 |
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そうなのかお? 愛媛なんて殆ど知らないからピンと来ないお。 |
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まぁ任せろ。 例えみかんも温泉も無くても愛媛の魅力は沢山ある。 出発するぞ! |
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※ しまなみ海道 | |
いよいよ四国入りだお・・・ それにしてもしまなみ海道、いつのまに完成してたんだお? |
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しまなみ海道は、 以前は一般道を経由し、架橋のみを有料道路として四国と連絡していたんだが、 2006年に自動車道として一連の道路が整備された。 通行料はやや高額だが、点在する島々を結ぶ橋は美しく自転車道も整備されているぞ。 |
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確かにチャリンコで走ってる人が多いお。 | |
しまなみ海道縦断は、サイクリングロードとしても人気があるんだ。 潮風を浴びながら晴天の中、自転車で雄大な瀬戸内を渡海するのは気持ちいいだろ。 |
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すごい景色だお! 瀬戸内海の小さな島々が道路で繋がって綺麗なんだお! |
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晴天だったのが運のツキだったな。 やっぱりしまなみ海道は晴れが似合うだろ。 |
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まったくだお。 いい天気で本当に良かったお! |
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向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島という瀬戸内の細かな島々を足場として利用したしまなみ海道、 こういった道は日本ならではだろ島国的に考えて。 |
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あ、「伯方の塩」があるお! やる夫は知ってるお。 こんな所で作られていたのかお!? |
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そうだ。 「伯方の塩」の「伯方」は、このしまなみ海道で繋がる島のひとつ、「伯方島」で採れた塩だ。 知名度は高いが、伯方が瀬戸内のこんな島にあることは、あまり知られていないだろ。 |
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やる夫も伯方の塩にはお世話になってるお。 ナメクジ溶かす時とかに、よく使ってるお! |
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それは普通に虐待だろ・・・ 常識的に考えて。 |
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台所でよく使う塩の産地に、こんな形で来訪できるなんてなんだか嬉しいんだお・・・ | |
そうか。 オレの家では伯方の塩は使ってなかったから味は解らないが・・・ |
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塩味だお! | |
当たり前だろ・・・ | |
※ 下灘駅 | |
ついに愛媛に入ったお! やる夫は生まれて初めて四国に足を踏み入れたお! |
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正確には伯方島も既に愛媛県なんだが、 これでようやく四国本土に乗り込んだだろ。 |
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愛媛もこのまま海岸を走るのかお? | |
そうだ。 ここ愛媛県今治市から西へ向かい、 伊予から海岸線「夕やけこやけライン」こと 国道378号線で佐田岬へ向かう。 伊予灘沿岸を走るシーサイドラインだ! |
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なんで「夕やけこやけ」なんだお? | |
このあたりは双海町と言って、この街から見る伊予灘の夕日は大変美しいらしく、 それにちなんだらしい。 (今は伊予市に吸収されているが) |
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やる夫も夕日が見たいお! | |
オレも見たいが夕焼けまでゆっくりしてたら佐田岬に行けないだろ距離的に考えて。 ただ双海町の夕日が似合う場所が近くにあってな。 代わりといっては何だが少し寄り道をして行こう。 |
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このショボい駅が寄り道かお? こんな所見て何になるんだお? |
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ここ下灘駅(しもなだえき)は愛媛予讃線の駅。 特に一般の人に有名と言うわけではないが、 知る人ぞ知るという駅だな。 まぁゆっくり見学しよう。 |
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おお、 ローカル線に来た!って感じがするお! |
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確かにローカルだが、一応JRなんだよ。 ポスターにも使われた風情のある駅だ。 |
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写真で見るとすごいお・・・ 目の前はすぐ海、背後はすぐ山、 荒々しい自然の中に佇むちっぽけな駅だお・・・ |
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以前は並走する国道が無く、すぐ目の前が断崖絶壁の海、というすごい駅だったんだが、 海岸沿いに国道が整備されて、やや海との距離が離れてしまったな。 それでもこの景色はやっぱり圧巻だ。 ポスターを見かけて、是非着てみたくなったんだろ。 |
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うおおっ! 本当に夕日も似合う駅だお・・・ 夕暮れの写真を見るとますます感慨深くなるお・・・。 |
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夕日を撮影しにくる鉄道ファンも多いようだな。 今日の伊予灘は曇っているから無理だろうが、 雲が無い日は綺麗な夕日をバックにした下灘駅が撮れるだろうな。 |
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このまま電車に乗ったら、いったいどこまで行けるんだお? | |
この路線は香川県の高松から愛媛の宇和島までを結んでいる。 車での旅でなければ間違いなく利用してただろ。 |
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楽しそうだし、 電車の旅でも良かったかもしれないお! |
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※ 佐田岬 | |
腹が減ったお! 今はどこらへんなんだお? 昼は何を食べるんだお? |
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一度に質問するな。 今は八幡浜。佐多岬の根元に位置する町だ。 この先、佐田岬先端まで長いからな。一応、ガソリンを満タンにしておく。 |
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はちまんだかへちまだか知らないけどさっさとするお。 | |
「はちまんはま」じゃねぇ 「やわたはま」だ。 平地に乏しい土地だが、工夫を重ね、 港の漁業と山の傾斜を利用した柑橘系の畑で採れる温州(ウンシュウ)みかんの名産地として知られている。 ちなみに「愛媛みかん」というのはこの「ウンシュウみかん」のことだ。 |
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ウンチクはどうでもいいお・・・ ガソリンが満タンになったら、さっさとやる夫のお腹を満タンにするお・・・ |
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なんでそんなに飢えてるんだよ・・・! | |
うまい!うまいお! お腹が空いてたから余計にうまいお! これは何だお!? |
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伊予灘名物のじゃこ天とじゃこカツだ。 愛媛の練り物は意外と名物なんだよ。 |
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だからこういう道の駅で売っているのかお・・・ 知らなかったお。 愛媛の食べ物はみかんだけかと思ってたお。 てっきり昼はみかんを食べるのかと思っていたお・・・ |
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(みかん星人) | |
愛媛と一言で言っても広いから、みかんだけじゃない。 海産物も有名だし刺身もうまいぞ。 |
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それにしても、このじゃこ天とじゃこカツはアツアツでおいしいお! 魚のおいしさがギュっと詰まった感じだお! |
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練り物の旨みは口の中で長く残るし、 伊予灘の魚の旨みと、じゃこのつぶつぶした食感が飽きない。 じゃこカツは、さらにサックリとした衣で包まれていて、揚げたては最高だろ。 |
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やる夫はじゃこカツをおかわりするお! じゃこはサラダでしか食べたことが無かったから、こういう味は新鮮だお! |
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他にもじゃこは佃煮とかしらす干しとかで食べるだろ常識的に考えて・・・ | |
「じゃこ」と「しらす」はどう違うんだお? どっちも同じだよ。イワシの稚魚だろ。 |
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じゃこやしらすはイワシになるのかお!? じゃあイワシは何になるんだお!? |
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イワシはイワシにしかならんだろJK。 全部の魚が最終的にクジラにでもなると思ってるのか? |
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思ってるわけないお。 それにクジラは哺乳類だお。やる夫はバカじゃないお。 |
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もっと勉強するといいお! | |
もうちょっとで佐田岬灯台だと浮かれていたら、 こんな細い道だとは知らなかったお・・・ |
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佐田岬は日本一細長い半島だからな・・・ しかし、もうちょっとマシな道が整備されているかと思っていたが、 思ったより以上に道が走りにくい。 |
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ほぼギリギリ一車線で大型車との離合がキツいだろ・・・。 車幅もギリギリだお・・・ こんな車で来るような所ではなかったお・・・ |
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道もクネクネしていて視界も悪いし、 いつ事故っても不思議じゃないお・・・ 事故らなくても、こんな所でこのポンコツ車が故障したら助けも呼べないお・・・ 頼むから無事に着いて欲しいお・・・ |
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怖くなること言うなよ・・・ もう着いたから心配するな。 |
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ここが佐田岬の先端かお? | |
うーむ、ナビで見る限りはそのようだな。 正直ちょっと期待はずれだろ。 |
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こんだけ長い半島だから、先端はもうちょっと観光地化されてると思っていたけど、 駐車場だけで、店も施設も何にもないお・・・。 風も強いし・・・ |
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天気がもう少し良ければ灯台のほうまで歩いてみたかったんだがな。 旧陸軍の砲台施設跡もあるんだ。 あそこに灯台が見えるだろ? 晴れた日には、あそこから九州が見えるんだ。 |
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すぐそこに九州が見える位置にあるのに行けないのは歯がゆいお・・・ こっから橋を架けてしまえば便利になるのに・・・ |
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豊予海峡大橋計画だな。 今は一時的に頓挫してしまっているが、将来的には、ここから橋がかかって九州へいけるようになるかもな。 |
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は、橋が架かる計画があるのかお!? | |
もし、そうなった時には、また遊びにきたいお! 橋がかかるようになれば、ここまでの道ももうちょっと整備されるはずだから楽にもなるお! |
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オレらが生きてるうちにできればいいんだがな。 そんなに先になるのかお・・・ |
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※ 宇和島 | |
1日目ゴールの宇和島に着いたけど、なんだか寂れているお・・・。 | |
思ったより寂しい街だな。 GWだというのに、ほとんど人が居ない・・・ |
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なんだか町全体が黄昏れてるお・・・ 大きな駅前の商店街も、ほとんど人がいないし店も閉まってるお・・・ なんでこんな街に泊まるんだお? |
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こんなだとは思ってなかったんだが、 これはこれで風情があっていいんじゃないのか? 俺はこういう閑散とした駅前も好きだな。 |
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やらない夫の趣味なんかどうでもいいお。 とりあえず飯だお。 今日の晩飯はどこで食べるんだお? |
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「こんな」街かもしれないが、 名物は「鯛めし」だ。 それを食べる為にあえて宇和島を選んだんだ。 店を探しに行くぞ! |
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鯛めし・・・ なんだか旨そうだお! |
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ここが有名な店(ほづみ亭)らしいんだが、どうやら満席のようだな。 | |
空くまで待ってられないお。 昼にじゃこカツ食べただけだから、空腹感がハンパ無いお! 仕方ない。 別の店を探そうか。 |
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それならこの店が良さそうだお! 店内も綺麗そうだし、落ち着いて食べれそうだお! お店の名前は・・・読めないお・・・ んー、、、和日輔(わびすけ)・・・かな。 |
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随分とおしゃれな店だお。 目の前に生け簀があるお店なんて初めてだお! 政治家にでもなった気分だお! |
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金魚しか泳いでないから生け簀では無いが・・・ カウンター席とは思えないゆったりしたソファーで呑める・・・。 水の音も風流だし。 |
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ソファーで酒飲むなんてゼイタクな気分だお! ゆったりできるだろ。腰痛的に考えて・・・ |
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小エビが旨いお!パリパリのサクサクだお! これは日本酒がすすむお! おねぇさん、もう一本頼むお! |
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「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ^^」 | |
刺身も最高に旨いだろ。 店の雰囲気も接客態度も文句なしだ。 冷酒も実に口当たりがいい。 これは良い店に当たったな。 |
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やる夫が見つけたお店だお! やる夫の手柄だお。 だから勘定はやらない夫に任せるお! 調子に乗るんじゃねぇよ |
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一通りつまみを食べたら、いよいよメインの鯛めしをいただくだろ。 本来は鯛の刺身と白飯で食べるのが宇和島流なんだが、 鯛は刺身で注文したから、ここはマニアックに釜の鯛めしにするか。 |
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目の前で蒸してくれるのかお・・・ なんとも待ってるだけで、いい香りが漂ってくるお・・・ そろそろいいだろ。 |
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これは・・・ ホックホクのフワフワで味が染みてるお! |
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このおこげも堪らないな。 これぞ釜飯という感じだ。 |
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舌に乗せてると、湯気と一緒にどんどん味が伝わってくるお! これは面白いお! |
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本当に鯛の旨みと香りが鼻から熱く抜けていく。 これは旨いな! |
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何杯でもイケるお! | |
みんなも愛媛で泊まる時は宇和島に泊まるといいお! 酒も肴も最高だお! このお店は美味しかったから、近くの人も、旅する人も、良かったら寄って欲しいお! http://www.sk-wabisuke.com/ |
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全くだ。 宇和島は一級の観光地では無いかも知れないが、 ゆっくりと落ち着いて旅情気分を味わうには最高の街だな。 |
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お前、笑顔気持ち悪いお。 | |
・・・ | |
寝覚めのコーヒーは旨いお! | |
このホットサンドも絶品だろ。 | |
最近はこういう落ち着ける喫茶店が減ったお。 狭いカウンター席とか、分煙とかで、都内の喫茶店は居心地が悪いんだお。 |
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それに比べて、こういう町で駅前の閑散とした景色を見ながらゆっくり飲むコーヒー。 余裕があるだろ。 しかもこのモーニングセット、 コーヒーにピザトーストやサラダも付いて500円ポッキリと安い。 |
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ところで、今日はどういうルートを回るんだお? | |
うむ。 今日の宿泊地は高知だが、真っ直ぐ目指してもつまらないだろ。 だから数箇所寄り道をしながら高知を目指すことにしよう。 |
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それがいいお。 せっかくの旅行だし、いろいろ見ておきたいお! |
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最初の寄り道は、西海半島の外れにある集落、「外泊(そとどまり)」だ。 外泊港付近の漁村集落なんだが、 ローカルバスの終点で、本数も一日2本というド田舎だ。 |
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聞いたことがない地名だお・・・ | |
※ 外泊石垣集落 | |
ド田舎と聞いていたから、もっと酷い道かと思っていたけど 大体2車線で走りやすいお。 |
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一応、バスがあるからな。 道幅は十分だろ。 |
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左手にはずっと海、というか入り江が見えてるお。 結構すごい大自然なんだお! |
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この海は「宇和海」。 熱帯魚や珊瑚礁にも恵まれる綺麗な海なんだ。 |
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珊瑚礁があるのかお!? てっきり沖縄にしか無いと思ってたお! |
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今回の旅では割愛するが、 珊瑚礁や熱帯魚を観賞できる海中公園も近くにあって、 マイナーだが立派に観光スポットなんだろ。 |
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おっおっおっ 民家が見えてきたおっ! もうすぐ着くだろ。 |
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小さな漁村だけど、いい雰囲気だお。 今日の湿った天気が寂しげな旅情を後押ししているお! |
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別に寂しい旅でもないだろ常識的に考えて。 | |
民家のひとつひとつが立派な石垣で覆われているお。 | |
それが、この外泊が「石垣の里」と呼ばれる所以だ。 このあたりは台風も多いし、冬の季節風もキツいんだ。 それから家屋を守る為に石垣が積み上げられたんだ。 |
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ここに来る途中、中泊(ナカドマリ)という集落があったろう。 ここ「外泊」は、もともとは中泊集落の人口を散らす目的で幕末に作られた集落なんだ。 今ではこの特徴的な石垣のおかげで、中泊をしのぐ知名度を手に入れている。 |
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確かに、この石垣の密集は圧巻だお。 ジブリに出てきそうな特徴的な漁村だお。 家と家の間の道が全部石畳の階段だし、とっても狭いお。 こんなところでスーパーボール落としたら、すごく弾んで見つからなくなるお! |
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今時スーパーボールなんかで遊ばないだろJK・・・ しかしこの急な傾斜に密集する石垣と民家。 そして、その隙間から覗く外泊の漁港。 素晴らしい景観だな。 |
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民宿が結構沢山あるお。 こういう所に1泊してゆっくり1日を過ごす、というのも悪くはなさそうだお・・・。 |
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確かに海を見ながらぼんやりと一日を過ごすのもいいだろうな。 まぁ今回の日程では無理だが・・・。 1泊はできないが、お茶ぐらいは飲んでいこう。 |
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一応、店があったのかお。 すっごい落ち着く喫茶店・・・ じいちゃん家の間取りによく似てるお。 |
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外泊集落と外泊港が一望できるし、ロケーションもいいな。 この外泊は、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産100選」や 「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれているんだ。 |
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めんどくさいから「やる夫100選」の一つとして扱ってあげるお! いらん世話だろ・・・ |
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すごくのんびりした所なんだお。 普段は都会に住んでいるから、こういう寂れた風景が恋しくなるお。 |
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こういう村に住んでいる人たちは、都会に憧れたりするんだろうか。 景観と利便はなかなか一致しないな。 |
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きっと、一致させても中途半端になるだけだお! | |
※ 四万十 | |
ついに高知県に入っただろ。宿毛的に考えて! | |
高知県といえば四国で一番デカい県だお! 見所も多そうだお! |
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面積は大きいが経済的にはかなり疲弊している県だ。 オレ達観光客は金を落とすべきだろ常識的に考えて。 |
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そんな施しみたいな応援は失礼だお! 施しじゃねーよ! 高知をたっぷりと味わいつくして楽しむんだよ! |
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何を味わうお? やる夫は味わうなら美味しいものがいいお! |
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それなら話は簡単だろ。 まずは昼飯にウナギを食う! |
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も、も、も、もしかしてあの有名な 四万十川の天然ウナギかお!? |
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そうだ! 日本三大清流の一つ、四万十川の天然ウナギだ。 もちろん天然アユも食べて、 まずは四国の川グルメを堪能するぞ! |
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どんとこいだお! 豪華な昼飯なんだお! |
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・・・想像以上のお値段だお・・・ | |
うむ・・・しかしここまで来て食わずには帰れないだろテンション的に考えて。 | |
いらっしゃいませ。 ご注文は? |
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天然ウナ重とアユの塩焼き、あと、アオサの天ぷらを頼むだろ。 あと、やる夫たちもあそこのテラス席で食べたいお! |
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ふんふんふん・・・ 解りました〜。 ご案内しますね。 |
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これは随分とオシャレだな。 ガラス張りのテラスで四万十川を見ながら食べられるとは。 |
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風流だお・・・ 焼くのに時間がかかっても、こういう景色を見ながらなら飽きないお! |
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お待たせしました〜 | |
早っ! | |
いくらなんでも早すぎるだろ! 注文から10分も経ってない! ちゃんと焼いてるのか!? |
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このアユなんか5分ぐらいで出てきたお。 見た目は立派だけど、ちょっと拍子抜けだお。 |
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なんだか心配になるんだが。 値段的に考えて・・・ |
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・・・ とりあえず食うお! ・・・ |
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・・・・・・うま・・・いのかお? ・・・・・・これは・・・・・・ |
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・・・ 四万十の天然ウナギは食べたことが無いからよく解らんが、 なんとも微妙・・・ お重にギッシリ入ってるボリュームは満足できるんだが・・・ 味は・・・ |
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評価が難しい所だお・・・ 味付けは濃くて少々クドいお。 とりあえず感動的な旨さ、という訳ではないお。 |
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こういうモノなのか、この所の天候のせいなのか、調理方法のせいなのか・・・ よく解らんが、少し期待はずれだな。 |
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席はゆったりしてるし景色も最高なだけに、味が少し惜しいお・・・。 | |
アユも・・・ マズくは無いが、身も小振りだし、焼きたてのホクホク感が無い。 |
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でも、このアオサの天ぷらはうまいお! これは評価できるお! |
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ウナギについてはもう少し頑張って欲しかった所だな。 値段が値段だけに。 |
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店内からの景色はいいし、ウナギもボリュームはあるけど、 この値段でこの味では、さすがにオススメとは言えねーお。 |
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※ 足摺岬 | |
イマイチだったけど、 お腹も膨れたし、少し車でのんびりするお。 |
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そうだな。 このまま高知へ向かってもいいんだが、時間も多少余裕があるし、 四万十川沿いで南下してみよう。 |
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川沿いの道の景色がいいから、ここらへんはドライブが飽きないし問題ないお。 | |
このまま四国の最南端の足摺岬を見ていこう。 せっかくだしな。 |
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これで四国の岬を見るのは2箇所目になるお。 少し雨が気になるけど、行ってみるお! |
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そういえば、さっきからジョンなんとかっていう看板をよく見かけるお。 | |
ああ、ジョン万次郎か。 この土佐清水市生まれの人物だよ。 |
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高知といえば坂本竜馬が有名だけど、 このジョンとかいう人の名前もチラチラ聞くことがあるお。 |
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そうだな。 坂本竜馬と同じく明治維新の立役者なんだが、 ある意味、壮絶な人生を送った人だからな。 |
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どんな人だお? | |
万次郎は漁民の次男坊として生まれたんだ。 とても貧しい家の息子で、ろくな読み書きも出来ず小さいころから親の手伝いで漁に出ていたそうだ。 |
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なるほど! そしてそのまま貧しくも幸せな一生を終えた苦労人・・・ |
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そんな生涯だったら歴史に名前が残るわけ無いだろ | |
万次郎の人生は、数奇に満ちた波乱万丈のものだったんだ。 万次郎は幼い頃に漁の手伝いをしていた所、台風によって遭難してしまう。 普通ならここで行方不明になるのだが、運良くアメリカの捕鯨船に拾われ一命を取り留めるんだ。 |
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しかし英語はおろか読み書きすら万次郎はろくに出来なかった。 家が貧しかったから寺子屋にも通っていなかったんだ。 しかし、遭難でアメリカ人に拾われたことで、英語を学ぶことができるようになった。 |
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拾ってくれた船長がいい人で、また万次郎も地頭の良さがあった。 万次郎はその後、船長の養子となってアメリカで生活し、 英語に数学、測量、航海術、造船技術などあらゆることを学び、 カリフォルニアで金脈を当てて日本へ帰国したんだ。 |
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そして、そこまでは良かったんだが、当時の日本は鎖国体制。 帰国した万次郎は幕府に幾度とない尋問を受け、結局財産も全部没収されて普通の農民となってしまった。 しかし、その後すぐにペリー来航があり、 アメリカの知識と通訳を欲した幕府は万次郎を使って、日米和親条約を締結した。 そして明治維新後は東大の教授となって晩年を過ごしたようだ。 |
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グカー | |
・・・ | |
あまりに薀蓄が長いからついつい寝てしまったお。 次からは気をつけるお! |
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勝手すぎるだろ常識的に考えて! 運転中は危ないお! |
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しかし明治維新への尽力という点では坂本竜馬にも引けを取らない活躍なんだが、 何故か知名度は低いな・・・。 ジョンの締まらない話を聞いてるうちに足摺岬に着いてしまったお! |
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道中は山道だったけど、岬が近づいたらいきなり町が開けたお。 ホテルもみやげ物屋も沢山あって、観光地って感じだお。 |
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四国最南端ということで観光スポットだからな。 あと足摺岬は、岬を一望できる展望台があるんだ。 夜は満天の星を見たり、日の出日の入を見ることもできるぞ。 |
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さっそく行ってみるだろ! 雨も降ってるから全力ダッシュだお! |
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おおお! 土佐の海だお! 傾斜がきつくて断崖絶壁って感じだお! 天気は湿ってるけど、それでも灯台までがよく見渡せるお! |
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もう少し晴れていれば水平線も見える。 こんな荒々しい海なら万次郎が遭難してしまうのも解るな。 |
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やる夫なら遭難してもタダでは起きないお! コンブのひとつぐらい取って来るんだお! |
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それでどうするんだよ・・・ | |
万次郎の銅像も建っているお。 こっちでは竜馬よりも有名な人なんだお・・・ 地元密着型有名人だお。 |
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・・・・・・ 別に密着してねーだろ常識的に考えて・・・ (遭難してアメリカ行ってるんだし) |
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※ 高知 | |
外泊、四万十川、足摺岬と見てきて疲れたお。 | |
須崎も過ぎたし、高知はもうすぐだろ。 須崎の鍋焼きラーメンも名物らしいから食べたかったけどな。 |
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鍋で食べるラーメンならやる夫の主食だお・・・ いちいち高知まで来て食うもんじゃねーお。 |
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(そういう鍋のやつじゃねーよ・・・) オレは少し食べてみたかったが時間も遅いからな。 まぁ・・・ここは高知で旨いもの食ったほうが賢いだろ。 |
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高知市街に入ったけど、不思議な町並みだお・・・ 建物は近代的なのに、古流な路面電車が街中を走っているお。 戦後の東京みたいだお。 |
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路面電車は土佐電気鉄道・・・ 私鉄だったのか。 |
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見てるだけでも飽きない街だお。 なんだか格好いいお! 路面電車は便利そうだし、こういう街は住みやすそうだお。 |
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私鉄の路面電車が都市中心部を堂々と走るとか、 考えてみればすごいもんだな。 |
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でも、 調べたところ、あんまり路面電車の経営状態は良くないみたいだお。 |
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車社会の今、路面電車の必要性については難しいところだな。 だがこれほどまでに都市に密着していて郊外との連絡線としても機能しているから、 無くなってしまうのは惜しいし、 高知市街の景観としても是非残して欲しいな。 |
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やる夫は路面電車が好きだお。 買い物に行くにも駅に行くにも便利だお。 でも税金で援助するかどうかは賛否両論みたいだお・・・ |
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地方の公的財政は疲弊しているからな・・・。 本当に困っている産業も他に沢山あるだろうし、 それを差し置いて土佐電に援助できるかは市民の声にかかっている、といった所か・・・ |
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お年寄りにとっても貴重な交通手段だお! 潰すなんてもってのほかだお! お金は出せないけど・・・応援してるお! |
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・・・それは応援になっているのか? | |
ホテルに着いたおー! 四国2日目も無事完了だお! |
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いやいや、これからだろJK。 今日のメインイベント、グルメの時間だ! |
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高知と言ってもやる夫は食べ物を連想できないお。 一体何を食べるつもりだお? |
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高知名産、カツオの塩たたきとウツボの唐揚げだ。 こいつらを肴に、今日は日本酒を楽しむ! |
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カツオ・・・! それは楽しそうだお! カツオは旬なのかお!? |
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今日は4/30だ。 そして明日から5月が始まる。 四月下旬から五月頭は初ガツオのピークだろ! |
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それはいいお! 早速、旬の初ガツオを食べに店に繰り出すお! |
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うむ・・・活気はあるし店も旨そうだが・・・ すごい人だな。 |
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ここが有名なひろめ市場かお? 活気があるのはいいけど、ありすぎるんだお・・・ ガヤガヤ騒がしいし・・・ 長旅で疲れたやる夫は、もっと落ち着いた雰囲気のお店で飲みたいお! それについては同感だ。 幸い、このあたりは飲み屋が多い。 いろんな店を見て回ってみよう。 |
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ビールが旨いお! グイグイいけるお! 落ち着いた店だし、ゆっくり飲めそうで良かったお! |
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疲れが溜まっていると、何故かビールが旨く感じるだろ。 どれ、さっそくカツオの塩たたきを注文しないとな。 |
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これが有名な高知のカツオかお!? すごい美味しそうだお! |
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せっかくのカツオだ。 ここは日本酒(冷)と一緒に味わうのがいいだろ、・・・成人的に考えて! |
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了解だお! | |
肉厚なカツオだけど一口で食べれる大きさだお! | |
薬味はニンニクと山葵か。 表面は燻ってあるが、中身は生だ。 これに粗塩をパラパラと振りかけて一気に口の中へ放り込む! |
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・・・ ・・・ |
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うまいおーーーーーーーー!!! やる夫は、こんなおいしいものを食べたことが無いお! |
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サッパリしたカツオの味と薬味が、飲み込んだ後も口の中に残る! この後味の旨さを利用して日本酒を飲むっ! |
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くぅ〜! 最高に美味だお! |
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しっかりした刺身の噛み応え! カツオの生の味と表面の燻った香ばしさが交じり合って風味もいい! 余計な水分も無いし、これは文句なしに旨いだろ! |
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薬味や塩と一緒に食べても、カツオの味が負けてないお! 日本酒がすすんでしまうお! |
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今度はなんだお? | |
これはウツボの唐揚げだ。 名物らしいから注文してみた。 |
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うつぼって食べたこと無いお・・・ | |
食用に利用される地域は少ないな。 小骨も多く調理しにくいが、クセは無く旨い。 |
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あ、でも唐揚げだと食べやすいお! 骨も無いし、日本酒とも合うお! |
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結構パリパリした食感だな。 から揚げにしては薄めの味付けだと思ったが、 噛み続けると旨さが滲み出てくる。 |
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レモンをかけてもおいしいお! | |
ご飯のおかずとしてより、酒のつまみとしての旨さだな。 これは是非、日本酒と一緒に味わって欲しいだろ。 |
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美味しすぎてついつい飲みすぎてしまうお・・・ | |
四国方面はすっきりした味わいの日本酒が多いな。 魚と合うし、飲みやすい。 オレもこれは飲みすぎてしまいそうだろ。 |
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高知は旨いものが多いお・・・ 是非ゆっくりと味わって欲しいお! |
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オレからもお勧めできるな。 良いお店などは泊まるホテルの人に聞いてみるといいだろうし、 行く店を決めているなら、予約をしておくとなお良い。 |
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やる夫たちは、たまたまいい店に当たったけど それでもGWってことで何軒かは満席で断られたお。 連休に出かけるなら予約するに越したことは無いお! |
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いつまで食ってるんだよ・・・ まだまだ食べるお! 高知最高だお! |
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いよいよ四国の旅も3日目・・・ テンションは上々だお! |
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テンション上場のところ悪いが、 どうもあまり天気が良くない。 今日は沿岸から離れて山岳を回る予定だったが困ったな・・・ |
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ど、どうするんだお? 予定中止かお? |
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いや、レンタカーを借りているからそれもできない・・・ こうなったら行くだけ行ってみるしかないだろ。 |
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←レンタカー | |
なんで車で来てるのにわざわざレンタカーを借りるんだお? | |
山道は道が細く走りにくいだろJK。 オレの車だと燃費も悪いし小回りも効かない。 山道には向いてないんだよ。 |
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まぁ確かに・・・ それもそうだお。 ところでどういうルートを回るつもりだお? |
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今日の予定は北上して四国カルストや石鎚山を見て帰ってくるルートだ。 高原の牧場の景色を是非見たいな。 |
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本当に山旅だお・・・ でも、やる夫も四国カルストは見ておきたいと思ってただけに好都合だお! 早速出かけるお! |
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※ 中津渓谷 | |
山の中を走るのも結構おもしろいものだお。 こういう渓流沿いならなおさらいいお! |
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四国は渓流の宝庫だ。 有名所では祖谷(いや)渓谷や大歩危(おおぼけ)とかがあるだろ。 |
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それにしても渓流の色は綺麗だお。 エメラルドグリーンだお! |
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やる夫は渓流にかかる赤い橋が好きだお! 綺麗だし、ついつい渡ってみたくなるお! |
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渓流は景観的にも素晴らしいし、紅葉の時期などはもっと映えるだろう。 | |
四国カルストもきっと綺麗だお! 高原でやる夫はアイスを食べて牛と戯れるんだお! |
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四国カルスト(モデル写真) | |
そりゃあもう、高原のカルスト台地から広がる景観は圧巻だ。 牛も放牧されていて、アルプスの山中にいるような感覚になれるだろ。 |
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(・・・そんな期待と裏腹に天気と言えば) |
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※ 四国カルスト | |
・・・四国カルスト到着時は、豪雨の上、濃霧で、 景色なぞちっとも見えない状態だった。 |
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・・・ ・・・ |
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せっかく楽しみにしてた四国カルストに着いたのに、 思いっきり霧が濃くて何にも見えないお。 見晴らしどころか5メートル先すら見えない濃霧だお・・・ |
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これは弱ったな・・・ まさかここまで天気が悪いとは思わなかった。 これじゃあ来た意味がまるで無い・・・ |
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せっかくレンタカーまで借りて見にきたのに、これは酷いお! 責任取るお! やる夫の見たかった四国カルストの景色はこんなんじゃないお! |
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おいおい、天気の責任を押し付けられても困るだろ常識的に考えて。 明日の予定を変更すれば、またカルストを見に来れるが・・・ |
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明日の予定ルート | |
変更した場合のルート | |
代わりに室戸岬や徳島ラーメンを諦めることになるな。 レンタカーも前日予約で借りれるかどうか解らないし、 ・・・何より明日も天気が崩れそうだろ・・・天気予報的に考えて・・・ |
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ど・・・どうするお? お手上げかお? せっかく四国まで来たのにカルスト見ずに帰るのかお? やる夫の給料じゃ、そう何度も四国に来れないんだお! |
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うーむ・・・ とりあえずカルストは置いといて石鎚山を拝める瓶ヶ森林道へ行ってみるか・・・ |
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絶景を誇るUFOラインこと「瓶ヶ森林道」も、天気が悪けりゃただの悪路だな・・・ 完全に天気にやられただろ・・・ |
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絶景どころかただの細い道だお! 走りにくいし、景色どころか前は見えないし怖いし、全然楽しくないお! |
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大金はたいて絶景を見にはるばる四国まで来たのに、 このままじゃ終われないだろ! |
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あったりまえだお! ここの景色は一番楽しみにしていたんだから、 こんな天気のせいで、泣き寝入り出来ないお! |
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・・・ならば、方法は一つしかない! 最終日に一日延泊して、また見に来ることにしよう。 |
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・・・ とりあえず、 やる夫の休みは5/5までだから、それまでに帰れれば問題無いお! |
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よし、 天気が回復するのは明後日かららしい。 本来は5/3に帰るつもりだったが、5/3は瀬戸内のどこかで一泊し、 天候が回復する5/4に、もう一度来ることにしよう。 そうすればスケジュールに支障がなくなる。 |
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変更前ルート 5/3に香川県高松市から徳島内陸部経由で帰宅する。 |
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変更後のルート 5/3に香川県高松市から瀬戸内のどこかへ移動し一泊。 翌日5/4に四国カルストや瓶ヶ森を通って帰宅する。 |
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5/3までに予約してある宿の位置は変えられないからな。 この時期だしキャンセル料も高い。 キャンセルしたからといって次の宿が見つかる可能性も低い。 従来の予定は崩さずに延泊日程でリベンジするのが一番いいだろう。 |
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それはいいけど、 どうして瀬戸内なんだお? |
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そうだな。 今回は四国カルストと石鎚山を南の高知方面からのアクセスで試みたが、 北からアクセスすることもできる。 5/3に泊まるホテルが香川県なんだから、北からのアクセスルート付近に宿を取るのが理想だろ。 |
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(※四国カルストは北側からもアクセス可能) | |
しかもあそこらへんは開けた都市なんだが、道後温泉・金比羅宮のようなメジャーな観光地から離れているし、 どの空港からもアクセスが悪い。 工業都市だから観光名所も然程無い。 だから、GWとはいえ片っ端からホテルを当たれば1部屋ぐらい取れるんじゃないか? |
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じゃあもっとカルストに近い山中の田舎で宿を取れば便利じゃないかお? どうせ延泊するなら、最終日はすぐにカルストに来れる位置に宿を取ったほうがお手軽だお! |
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山間の田舎町での一泊も魅力的なんだが、小さな町ではレンタカーも無いんだよ。 | |
・・・で、四国カルストは最終日にズラすとして、 今日はこの後、一体どうするんだお? こんな中途半端な位置で何をすればいいんだお? |
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このまま高知へ戻るってのも無為徒労・・・ ここはこのまま北上して昼飯でも食ってから帰るほうがいいだろ、空腹的に考えて・・・ |
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・・・ 確かにもう午後の2時だし、いい加減ハラも減ったお。 北に行けば何か食べるもんあるのかお・・・ |
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グルメなら、ナポリタンで有名な西条市が近いだろ。 せっかくここまで来たんだから、行ってみよう。 |
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な、なんでわざわざ四国まできてスパゲティ食べるんだお!? 四国ならではの、もっと美味しい名物とか無いのかお? |
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そうは言っても今日で四国の旅も3日目。 じゃこ天や鯛メシやウナギやカツオといった和食ばかりを口にしている。 ここらへんで洋食というのも悪くないだろJK。 ・・・それに名物だっていうんだから食ってみようじゃないか。 |
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・・・ | |
・・・!! 考えてみれば、スパゲティ悪くないお。 猛烈に腹が減ってるから、味の濃いものを食いまくりたい気分でもあるお! |
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じゃ、気晴らしに西条市まではやる夫が運転するお! | |
レンタカーだからぶつけるんじゃないぞ。 もっともオレの車でもぶつけられたら困るが・・・。 |
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※ 西条市 | |
この店で昼飯にするか。 やっとスパゲティが食べられるお・・・ |
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ここは「○文(MARUBUN)」。 このあたりのチェーン店らしい。 最初は駅前の喫茶店「ドリップ」を訪れようと思っていたんだが、 再開発のせいで休業してしまっていたからな。 |
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なんだかかわいい店だし、 喫茶店にしては厨房が本格的だお! |
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ピザやパスタが名物の店だろ。 注文はもちろんナポリタン! |
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しかしまぁ、あんなに天気が悪かったのに コッチにきたらいきなり晴れたお・・・。 あの雨は何だったんだお? |
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まぁ、天気で予定が狂うことはよくあること。 仕方ないだろ。 |
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レンタカーまで借りたのにムダ金だったんじゃないかお? | |
まぁ・・・ でも燃費のことを考えれば、そんなにムダとも思えないがな。 それに予定が狂ったおかげで、こうして予定外の昼飯が食えるわけだし・・・ |
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お待たせしました。 ナポリタンです |
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こ、これは・・・ 昔ながらの鉄板焼きナポリタン・・・(ゴクリ) |
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郷愁をそそられるだろJK。 この鉄板で焼ける音が何ともたまらない。 |
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おっおっ・・・ 熱くて・・・うまいおっ! 記憶と寸分たがわぬ懐かしい味だお・・・ まさにやる夫の子供の頃の味だお・・・ |
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ナポリタンは、その濃い味付けから食ってる途中で結構飽きたりするんだが、 このナポリタンは、らしさを残しつつも多少控えめの味付け。 しかも鉄板に敷いてある玉子と一緒に食べることでさらにマイルドになるだろ。 |
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確かに食べてても飽きが来ないお。 コンビニのナポリタンや皿盛りのスパゲティは一皿で飽きるけど、 このナポリタンは最後の一口まで美味しく食べられるお。 |
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腹が減ってたせいもあって、震えるほどに胃に染み入るウマサだろ! とりあえず西条市に来た甲斐はあったな。 こういう店が都内のほうにもあればいいんだが・・・ |
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多分、あるとは思うお・・・ でも、きっと高いし狭いし、ここまでの感動はないと思うお。 |
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まぁ確かに。 飯は食う環境も大事だからな。 どんなに旨いものでも、せまっ苦しい場所で窮屈に食ってると旨くないからな。 |
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ここは本当に開放的な喫茶店だお。 座敷で寛いで、のんびりと広いテーブルで飯を食えるだけでも 東京には無い価値があるお! |
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多少田舎なぐらいが、住むのにはいいかもしれないだろ。 老後的に考えて。 |
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※ 高知 | |
すっかり雨も上がった高知に戻ってきたお。 西条市からは四国を縦断する高知自動車道があったから 2時間ちょっとで戻ってこれたお。 |
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日が暮れると景色も楽しめないからな。 帰り道は高速をうまく使うと便利な旅になる。 旅の疲れは、やっぱりこの一杯だろ! |
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昼にナポリタンを食べたおかげで和食ムード復活! せっかくの高知2泊目。 もういちどカツオを食べて味を頭に刻みこむお! |
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カツオだけじゃ飽きるからブリの刺身も頼んでみた。 脂が乗っていてすごく旨いぞ! |
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刺身うまいお! 新鮮なお刺身にアツアツごはん! 何杯でもイケるお! |
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刺身はずっとしゃぶっていたくなるような濃厚な味なんだお! 旨みと甘みがどんどん口の中に充満してくるお! |
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そして、やはり魚には日本酒だ。 疲れた体に、刺身で1杯・・・ 大人で良かったと思えるひと時だな! |
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この店のカツオはまた味が違うお! まだ暖かさも残ってるし、薬味も違うから美味しいお! |
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確かに昨日の店とは食感が違うし、 結構中まで火を通してある。 |
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やっぱり・・・うまいお・・・ 何度食べても旨いんだお・・・ カツオうますぎるだろ・・・ |
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ふー・・・ 旨いメシと旨いお酒で楽しめた高知とも、今日でお別れ・・・ 旅は忙しないもんだお・・・。 |
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それもまた、良しなんだろ。 機会があればまた来たいものだな! |
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四国の旅4日目。 あっという間の4日目。 でもやっぱりあいにくの雨だお・・・ |
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ここの所、降ったり止んだりで天気が安定しないだろ。 | |
まったくだお! けしからん天気だお! せっかくの高知城も、ぜんぜん見れなかったお! |
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雨の中だが とりあえず今日の目的地、香川へ向かおう。 |
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昨日言ったとおり、 国道55号線沿いに四国を半周し、香川のホテルへ向かう。 まぁ雨でも今日は車移動が中心だから問題ないだろ。 着くころにはきっと止んでいるさ。 さぁ出発だ。 |
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※ 室戸岬 | |
海岸沿いを走っているけど、やっぱり雨はやまないお。 でも、そのおかげで力強い高波の景色を見れているお! この景色は、まさにアレだお! |
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・・・ このまま土佐湾岸をしばらく進むからな。 海なら見放題だろ。 |
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しかしいつまでたっても同じ景色。 少々退屈なのも事実だお。 左には切り立った山ばかりだし平野が全然無いんだお・・・ |
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高知と言えばこの広い海に面した県、というイメージが強いんだが、 実は山地域が県全土の90%にものぼる、山だらけの県なんだよ。 土佐湾沿いの殆どの土地も、こんな山が間近の断崖絶壁ばかりだから人は殆ど住めない。 |
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こういう道を走っていると、日本が山国だっていうのも確かに納得が行くお。 | |
山が開けた僅かな平野部に人口が集中している国だからな。 海外でも稀にあるが、国土を活かすなら 高所を旨く活かした土地作りができると面白いな。 |
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なんだか岬っぽくないお。 道路の途中に駐車スペースがあるだけだお。 |
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こんなにアクセスしやすい岬も珍しいだろ。 なんたって国道で来れるんだからな。 |
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灯台がどこにも無いお・・・ | |
室戸岬灯台は、ここから海岸方面へ歩かなきゃ到達できない。 雨じゃなければ見ておきたかったんだがな。 強力なフレネル式レンズを使用して光達距離は26.5海里(約50km)にも及ぶ 日本の中でも最強灯台の一つなんだ。 |
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でも、あんまり観光地化はされてはないし雨も強くなってきたお… 足摺岬のようなホテル群は無いし、 佐田岬よりはマシだけど、それでも寂れているお。 |
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室戸方面は本当に寂れているんだ。 山岳地帯だし、これといった名所も少ないし、 四国ツアーでも大体ハショられる。 土佐沿岸のこの道路も、GWだというのにガラガラだし、あまりに不憫だ。 |
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確かに四万十川や最南端の足摺岬がある西に比べると、 こっちは開けた場所も無いし寂しいものだお・・・ |
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まぁそれだけに、見る機会の少ない室戸岬に来れたのは良かったんじゃないか? | |
まぁ・・・そうだお。 このあとは外周沿いで香川まで行くのかお? |
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ああ。 ただ時間も時間だし、徳島あたりで昼飯でも食っていくだろ。 |
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※ 徳島 | |
徳島ラーメンは是非本場で食べてみたかったんだお! | |
今日は横浜のラーメン博物館にも出店していた徳島ラーメンの元祖店、 「いのたに」を訪れてみるだろ。 |
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有名店の割には店構えが簡素だお・・・。 ぶっちゃけて言えばショボ・・・ おっとそれ以上は言うなよ。 |
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弘法筆を選ばず、だ。 店構えで判断していては名店にありつけないだろ。 コトワザの使い方がなんかおかしい気がするお・・・ |
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店内もシンプルすぎて小学校の調理場を思い出すお・・・ 飾り気が何も無い店内だお・・・。 |
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味がよければそれがベストだろラーメン店なんだから。 ここの名物は肉そばだ。 というかメニューはそれしかない! |
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メニューまでシンプルかお! どこまで頑固な店なんだお! |
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それだけ味に自信があるってことだろ。 まぁ食ってみろ。 文句はそれから言えばいいだろJK・・・ |
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こ、これだお! 写真にあったとおりの徳島ラーメンだお! |
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(大)と(中)があり、中はやや小さめのどんぶりなんだな。 男なら(大)を頼んでも問題無さそうだ。 |
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むむっ コッテリ系の見た目に反し、かなり口当たりがいい! 脂も切れていてするりと食べられる! |
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これは・・・旨い・・・その上、食べやすいお! 口いっぱいに麺をほお張っても、一瞬で喉に流し込めるぐらいの食べやすさだお! |
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やや甘めのクセの無いアッサリとした豚骨醤油スープに柔らかく煮込んだ肉。 麺とスープと肉と卵が、自然な一体感だ。 横浜の出店とは少し味が違うな。 本場のほうがアッサリとしている。 |
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いろいろ乗ってるけど、ひとつひとつを味わう感じじゃないお! 全部で一つの味として完成しているんだお。 |
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後味もすっきりと心地いい! 程よい満腹感でついつい光悦としてしまうだろ。 |
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見た目はコッテリ系かと思ったけど、食べ終わっても胸焼け感が無いんだお。 | |
くちゃくちゃ音を立てるなよ… 食い終わったら出るぞ! 繁盛店だし、回転を妨げるからな。 |
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<「ありあした〜 | |
ラーメンを食べた後に、店の外の風に当たって暖かい息を吐く瞬間が幸せなんだお・・・! それは解るが・・・なんだか虚しいだろ・・・。 |
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※ 香川 | |
徳島ラーメンを食ってから約1時間。 少し早いけど香川県に入ったお。 香川はどんな町かお? |
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香川は全国で最も面積の狭い県だが、高知と異なり平野部が多い。 中でも讃岐平野は広大だ。 |
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街中の道路はすごく広いし高速道路も走っているお。 | |
瀬戸内を挟んでいるとはいえ、大阪と距離は近い。 近畿経済圏の一部だし物流は盛んだろ。 |
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そういえば香川といったら讃岐うどん・・・ 夜はうどんにするのかお? |
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当初はそれも考えたが、昼にラーメン、夜にうどんは少々苦しいだろ麺類的に考えて。 まだ早いがホテルでゆっくりした後、店に繰り出すとしよう。 |
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※ 高松 | |
狭いホテルの風呂とはいえ、風呂上りにはビールを飲みたくなるお。 やらない夫、晩御飯はビールが飲める店が希望だお。 |
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任せろ。 これから行く店は、香川県で最近密かに人気の地鶏焼き店「一鶴(いっかく)」だ。 着替えて早速出かけるだろ。 |
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宇和島とは違って商店街の活気があるお! 大きなビルも沢山あるし、店も多いし完全に都会だお! |
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高松市の中心街だからな。 さて、ゆっくり店でビールと地鶏を味わうか。 |
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やる夫は風呂上りからずっとビールを我慢していたんだお! もう限界なんだお! |
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・・・ | |
・・・限界のところ悪いが、30分〜40分待ちらしい。 さすがに人気店だな。 |
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・・・ | |
やる夫はもう我慢の限界なんだお! やる夫はビールが飲めればそれでいいお! 所詮鶏肉なんてケン○ッキーに勝る調理法は無いお! さっさと席に着かせるお! |
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ケ○タッキーも確かに旨いが、せっかく来たんだしちょっとぐらい待ってもいいだろ常識的に考えて。 今から別の店へ行っても下調べも何もしていないから、ハズレる可能性大だ。 |
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(40分後) <やる夫様、お待たせしました〜 ようやくだお・・・ ようやくだろ・・・ |
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そんじゃ、せーのっ | |
(カンパーイ) | |
ぐはあーーーーーーーー! ビール最高だお!旅の疲れが吹っ飛ぶようだお! |
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ここの所、日本酒でしっぽりと飲んでばかりいたからな。 ビールが旨くてたまらんだろ! |
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ところで、これがその骨付き鶏かお? | |
そうだ。 おやどりとひなどりがある。 せっかくだから両方注文だろ! |
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これは・・・ビールに合いそうな感じだお。 | |
<お待たせしました〜 |
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・・・! | |
鶏肉デカイお。 デカイ皿に丸ごとお肉の塊だお・・・! 香りだけで腹が鳴るお! 鶏肉の脂のはじけた音がたまらないお! |
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想像以上にデカかったな。 どれ早速食べてみるだろ。 |
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パクッ・・・ | |
・・・(涙) | |
・・・旨いお・・・ これはケン○ッキーを超えたお・・・ |
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「おやどり」は硬めで「ひなどり」は柔めの食感だ。 ボリュームから見れば値段はリーズナブルと言えるだろ。 |
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表面のカリカリの取り皮と、ふっくらジューシーなモモ肉・・・ | |
彼女にスッポかされたクリスマスイヴ・・・ 家で一人で食べた、 あの冷めたチキングリルとは大違いなんだお・・・! |
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そんな状態と比べるなよ・・・常識的に考えて・・・ | |
親鳥は歯ごたえがあってコリコリした食感だな。 俺はこっちのほうが好みだ。 味付けは塩コショウがメインで、ドギツイほどにスパイシーだ。 |
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骨までしゃぶるとはまさにこのこと! 食べ方が汚いとか言ってられないお! 豪快にむしゃぶりついて引きちぎって、マンガみたいに食べるんだお! |
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そして後味も濃いから、ビールが死ぬほど合うんだお! 口休めのキャベツはお皿に残った脂を付けて食べると、これもまた旨いんだお! |
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味はもちろん、 店も席の間隔が広くて落ち着ちつける作りだし、 混んでる割にはオーダーもスピーディーだ。 ただ鶏がメインだけあってメニューは少なめだな。 |
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それでもサラダや一品料理もあるお! でもせっかくなら骨付き鳥を食べて欲しいお。 食う価値あるお! |
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大阪や横浜にも展開しているらしい。 定期的に食べにいけるな。 |
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予約はすぐに埋まってしまうぐらいの人気店なのもわかるお。 待たされただけの価値はあったんだお! |
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ビールと一緒なら、どんだけでも食えるだろ! だがボリュームも油もすごいから、ダイエット中の人には向かないな。 |
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おいボンクラ! グルメの紹介で、それは言わないお約束だお・・・ |
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どうしたお? 朝から何を悩んでいるお? |
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いや、今日の予定なんだが、 どこへ行こうかと思ってな・・・ |
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そう言えば本来は今日帰る予定だったけど 延泊することになったんだお・・・ |
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・・・そうなんだよ。 特に見るところを決めてないんだ。 四国カルストのリベンジは明日だし、 今日は宿泊地の新居浜へ向かう以外に何も予定が無い。 |
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せっかくの旅行だお。 探せば何か珍しいものが見れるかもしれないお。 |
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そうだな。 ちょっとプランを立ててみよう。 いろいろ調べるぞ! |
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了解だお! |
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よし、今日のプランは、 まずは讃岐うどんの本場、中讃地区で昼飯にする。 その後は阿波を経由して新居浜へ向かおう。 |
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おお、ついに讃岐うどんかお! 本場の讃岐うどんを食う時が来たんだお! |
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庶民に親しまれる洗練された味! 食うしかないだろ、常識的に考えて! |
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※ 丸亀 | |
ここが讃岐うどん専門店の「根ッ子」か。 随分とのどかな場所にあるんだな・・・。 |
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まるで店内が園芸店のようだお・・・ | |
今日は天気もいいし、開放感のある店内での昼飯はいいもんだな。 | |
ひっきりなしに人の往来があるお。 やっぱり人気店は違うお。 |
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厨房で直接注文し、好きな揚げ物やサイドメニューを取る。 まるで社内食堂みたいだな。 |
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やはり讃岐うどんといえばぶっかけうどんだろ。 | |
ズルズル・・・ も・・・モッチモチで・・・口の中ですごいボリューム感! それに熱くないからネコ舌の人でも思いっきり食べられるお! |
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うん。 コシは強いがアッサリと食べやすい。 揚げ物オプションは、定番のちくわ・ナス天だ! |
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豪快にかきこんで食べるんだお! うどんの量が半分になったら、たまごを潰してまた食べるんだお! |
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すすりながらしっかりと伸びていて、 それでいて歯にベトつかない歯ごたえ。 地味ながらもしっかりした伝統の味! |
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柔らかくて伸びるのにコシがあって硬い不思議な感覚だお。 | |
小盛りは一玉、大盛りは二玉だ。 空腹だったから大盛りを頼んだが、小盛り+サイドメニューで十分だったな。 揚げ物のボリュームもすごいし・・・ |
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うどんのツルツルした食感を味わいながら、 サクサクの天ぷらの食感も楽しめるコラボが最高だお! |
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最高だお・・・ ああ・・・ |
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・・・・・・しかしまぁ、 本場だからといっても、それほどの感動でもないだろ。 ・・・・・・現実的に、考えて・・・。 |
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・・・・・・ ついつい大げさになってしまったけど、 ぶっちゃけて言ってしまうと、 全国チェーンの「丸亀製麺」と、そんなに味は変わらないお。 |
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讃岐うどんは讃岐うどん、ご当地だからってさほどの違いは無いお。 ・・・やる夫が感じたのは、ややコシが強めってことぐらいなんだお。 |
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まぁカレーやラーメンのように店のオリジナルが濃く出るものでもないし、 うどん通ならともかく、オレらのような素人じゃ味の違いなんか解らないな。 |
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うまくて腹が膨れれば十分幸せなオレらだろ・・・ それを言ったらグルメ紹介してる意味が無くなってしまうんだお・・・ |
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※ 阿波 | |
阿波踊りだお! 阿波に来たんだお! |
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それは阿波踊りじゃないだろ常識的に考えて。 | |
今日は天気がいいからやる夫のテンションも高いんだお! これからどこへ行くつもりなんだお!? |
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当初の予定にはない時間が出来たからな。 ハショろうと思っていた「阿波の土柱」を見ていこう。 |
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土柱ってなんだお? | |
こういうものらしい | |
(モデル写真) | |
これは圧巻だお。 とりあえずひと目見て置きたいお・・・ |
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・・・ということで着いたワケだが。 | |
これが土柱かお? ただの切り開いた山なんじゃないかお? |
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うーん、これも土柱の一部というかなりかけというか、 そういうものかもしれないが、本物は上にあるらしい。 |
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じゃあ早速登るお! レッツ登山だお! |
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レッツ登山ってほどの距離でもねぇだろ。 200メートル弱ってところだ。 |
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おお、ここなら綺麗に土柱が見えるお! やらない夫、来てみるお! |
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・・・ ・・・ |
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モデル写真の通りの景色なんだお。 ああ、すごいな。 |
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・・・ ・・・ |
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でも、そのまますぎて他に言うことが見つからないお。 ああ、そうだな。 |
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確かに圧巻だけど、本当にそれだけって感じもするお。 GWで天気もいいというのに、人も殆どいないお・・・ |
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結構な絶景なんだが、本当に観光客がぜんぜんいないな。 人気が無いのか・・・? 世界三大土柱の一つだと言うのに・・・ |
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それにしても不思議な形で残るものだお・・・ | |
暴れ川で有名な「吉野川」に浸食されて出来た地形で、 地層や成分、浸食速度など様々な条件が重ならないとこうはならないらしい。 |
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珍しいってことは解ったけど、 いくら珍しくても、これじゃあ写真を撮っておしまいだお。 土柱を見る以外に何もできないお。 |
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周辺も観光地ってほど開けてはいないな。 本当に、ただの普通の田舎だ。 |
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土柱も綺麗だけど、麓に見える阿波市街も綺麗に見えるお。 | |
三木武夫さんの地元だな・・・。 彼は今、この日本をどう思っているんだろうな・・・ |
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そんなマイナーな芸人は知らないんだお! 興味無いお! |
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(芸人じゃねぇよ・・・) | |
※ うだつの街並み | |
そういえば、ここ土柱へ来る途中に妙な看板があっただろ。 「うだつの街並み」とかなんとか。 |
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ああ、見覚えがあるお。 ちょっと気にはなっていたけどスルーしてたんだお。 |
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せっかくの観光スポットだ。 近いとなれば行くしかないだろ常識的に考えて。 |
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やる夫は少し長旅で疲れてるんだお。 休憩したいし、甘いものも食べたいんだお。 |
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だったら尚更行ってみるだろ。 喫茶店ぐらいならそこらへんにあるだろうからな。 |
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まるで京都だお! なんでこんな所にこんな風流な街並みが残ってるんだお!? |
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ここの一角だけが別世界になっているだろ。 文化財扱いなのか・・・ |
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こんな看板が現存してるなんて信じられないお・・・ | |
所々に立て札があるな。 それぞれの建物について解説してある・・・ |
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電話ボックスも気合が入ってるお。 一体ここはどういう所なんだお!? |
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オレに聞かれても困るだろ。 唐突に観光に来ただけで、何の知識もねぇよ・・・ |
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さっきの土柱と違ってにぎやかだし観光客も多いお。 年齢層がちょっと高いけど・・・ |
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そうだな・・・ この街のことも聞きたいし、 ちょうど茶店もあるから一服して行かないか? |
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それは賛成だお! | |
店の中も風流だお。 茶店って感じだお。 |
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こういうところに来ると、やはり和菓子を食べたくなるだろJK・・・ | |
渋いお茶とお饅頭で一服するお! きなこ餅もぜんざいも食べたいお! |
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食うことがメインになってるじゃねーか・・・ | |
煎茶と上品な和菓子。 天気もいいし、幸せな昼下がりなんだお・・・ |
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これこそ日本人の憩いだろ、常識的に考えて。 | |
ふと立ち寄っただけのつもりが、心休まる結果になったお。 | |
ご旅行ですか? 仲がよろしいのですね・・・ |
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(店員さんカワイイお!) いや、こいつとはぜんぜん仲良くないお。 無理やり四国に連れてこられただけだお! でも楽しいから勘弁してやってるだけだお! |
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・・・ | |
良かったら話を聞きたいんだお! たとえば今日のパンツの色とか・・・ |
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そうじゃねぇだろ! | |
いや、 実は関東から旅行に来ている者なんだが、 よかったらこの街はどういう謂れがあるのか、説明を頼めないかな? |
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そうねぇ・・・ ここは美馬市の脇町。 この一角は、通称「うだつの街並み」と言われて、古くからの街並みが残されているわ。 |
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「うだつ」っていうのは、こういうもの。 この街の建物の2階に付いていたでしょ? |
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そういえば・・・ たしかにどの家にもあったな。 これが「うだつ」って言うのか。 |
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「うだつ」は「卯建」や「宇立」と書くわ。 この二階に縁に作られる小柱を「うだつ」と呼ぶの。 本来は防火壁としての役割を持つものなのよ。 |
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防火壁・・・ そうか、隣の家が火事になったときに、この柱で火が回るのを防ぐ訳か。 |
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そうなの。 建物が燃える時、まず火の手は上にのぼって2階が激しく燃えるの。 その時、2階に燃え広がった炎が、風に煽られて隣家に燃え広がってしまう。 だから、ああして「うだつ」を設けて自分の家が火事に巻き込まれるのを防いでいるのよ。 |
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なるほど、 昔の建物は、結構合理的な作りだったんだな・・・ |
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よく聞く言葉に 「うだつが上がらない」というのがあるでしょ? その語源が、この「うだつ」。 |
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江戸時代になると、防火壁としての役目から、 その家の富や権力を表す装飾的なものになっていくわ。 多くの有力者が、競って大きなうだつを作って権力を誇示するようになったの。 |
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でも、うだつは大きいものを作るためには、結構なお金がかかるもの。 だから、「大きいうだつを作れる家はお金持ち」ということで、 その人の出世の指針を示す意味合いに変わっていったみたいね。 |
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そうだったのか。 これは知らなかっただろ・・・ いや、ありがとう。 勉強になったよ。 |
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何張り合ってカッコつけてるんだお! | |
ふちに立派なうだつが付いていると家が格好良く見えるんなら、 やる夫のアパートにも付けるお! 賃貸だろ・・・ 勝手なことすると大家さんに怒られるぞ・・・ |
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ならやる夫も立派に出世してはやくうだつを上げますお! あとぜんざいのおかわりも頼みますお! 勘定はやらない夫に頼みますお! うだつが上がったらお手紙送ってもいいですかお!? |
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かしこまりました。 ゆっくりして行ってね。 お手紙、楽しみにしていますわ。 |
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調子良すぎだろ・・・ | |
※ 別子温泉 | |
せっかくかわいい店員さんと楽しいひと時だったのに、 またやらない夫との二人旅になってしまったお。 なんだかとってもアンニュイでやりきれないお・・・ |
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失礼かつテンションの下がること言うなよ。 | |
気分も下がったけど身体もなんだか重いお・・・ 特に何もしてなくても旅は結構疲れるもんだお・・・ |
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四国の旅も5日目だからな。 慣れない町を観光しているのだから疲れが溜まるのも仕方ない。 まだ時間もあるし・・・ ここはひとつ、温泉でも行って疲れを取るのがいいだろ。 |
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この近くに温泉があるのかお? | |
今日の宿泊地は先日話した通り、愛媛県の新居浜だ。 その近くに別子温泉というのがあるらしい。 とりあえず行ってみるだろ。 |
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山中にある割にはデカい施設だお・・・ | |
※ 道の駅:マイントピア別子 | |
銅山見学と温泉がメインの道の駅だろ。 この近くに戦前からある「別子銅山」の跡地を利用した観光施設ってとこだな。 |
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施設の中も広いお・・・ 手ぶらで来たけど、バスタオルとか必要なものは全部施設で借りられるんだお。 |
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至れり尽くせりだ。 早速温泉に入るだろ。 |
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くぅ〜・・・ 癒されるお〜 まったくだろ、常識的に考えて。 |
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どんな温泉かと思ったら、 ジャグジーに薬湯・・・立派に健康ランド並みの施設だお。 混浴が無いのは残念だけど、露天風呂もあるんだお。 |
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よくある大浴場の豪華版って所だな。 奥はガラス張りになっていて景色を見ながらゆったり入れるだろ。 |
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でも別子温泉ってあんまり聞かない温泉だお・・・ てっきり温泉街のような感じで、 おまんじゅうを売ってる土産物屋が立ち並んでいたり、 人力車が未舗装の道を往来してたり、 浴衣のカワイコちゃんが街を練り歩く温泉街を期待していたのに拍子抜けだお・・・ |
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そんな温泉街がどこにあるんだよ! ここは近くに別子銅山という所があって、 昔は銅が大量に産出されたらしいんだよ。 |
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で、ついでに温泉も掘り当てたってことかお? いや、そこまでは知らんが・・・ |
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湯温はちょうどいいお。 そんなに熱くも無いからゆっくりと浸かっていられるお。 |
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オレ的には若干ぬるい気もするが、サウナがあるから問題ないだろ。 | |
温泉は疲れが取れるお・・・ 普通に家のお風呂に入った時よりも、確実に疲れが取れるんだお・・・ なんでなんだお? |
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湯温による筋肉の緊張緩和、 血管膨張や浮力による自律神経のリラックスなどは普通の風呂と同じだ。 異なるのは泉質による科学的作用があるかないかだろ。 |
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温泉の学問も研究者も居るし、 湯治は古くからの歴史もある。 泉質にも寄るが、科学的根拠は確かにあると見ていいだろうな。 |
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それならやる夫もこの入浴できっと健康になってるに違いないお! | |
残念ながら湯治には長い月日が必要だ。 たまたま立ち寄って入浴しただけで健康になったら医者いらずだろ常識的に考えて・・・ |
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そんなのサギだお! みんな温泉は健康になる為に来るんだお! |
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詐欺じゃねぇだろ | |
うちら観光客としては湯治目的というよりただのリラックスや疲労回復目的だろ。 本格的に湯治めぐりするなら老後にでもやればいいさ。 |
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どうだ?疲れはとれただろ? | |
痛みは取れないお・・・ | |
いい湯だったお〜・・・ いい湯だっただろ・・・ |
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マイナーな温泉だけあってGWなのに空いているお。 みにくいオッサンの裸をあんまり見なくて済むからやる夫には好都合だお! |
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(人のこと言えないだろ・・・) | |
風呂上りは、こういう開放的な場所が最高だ。 畳敷きの休憩室があるのが素晴らしい。 これは風呂上りの一杯をいくしかないだろ! |
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コーヒー牛乳にするか炭酸にするかで迷ったけど、 ここは我慢して夜にビールを飲むことにするお! |
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ならオレはフルーツ牛乳だろ。 | |
※ 新居浜 | |
新居浜・・・ こんな街が四国にあったなんて全然知らなかったお・・・ なかなか拓けてる街並みなんだお・・・ |
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四国の工業都市だからな。 まぁとりあえず飯にするだろ。 |
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何を食べるんだお? 名物とかあるのかお? |
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いや知らん。 今日は特に予定も立ててないし、名店も調べてない。 どっか適当に店へ行って、ゆっくり酒でも飲むだろ。 |
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行き当たりばったりすぎるお! しかたないだろ。 予定外の延泊だったんだから・・・。 |
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パチンコ店ばかりの道を歩き続けて、ようやく飲み屋を発見したんだお。 | |
マジで飲み屋少ないだろ、常識的に考えて・・・ | |
はやく入ってビールを飲むお! 温泉出てからやる夫はずっと我慢してるんだお! わかった。 わかっただろ。 |
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いらっしゃいませ! | |
生中速攻だお! 二つ、頼むだろ・・・ |
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くあ〜・・・っ!!! 一杯目のビールは格別にウマイお! |
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やらない夫、何かつまみはあるのかお? | |
メニューを見てるんだが、品揃えがなんだが微妙なんだ。 おでんに、ラーメンに、どて焼き・・・? |
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おでんやラーメンじゃビールのつまみにならねぇお! | |
じゃあ、どて焼きを注文してみよう。 名物らしいしな・・・。 |
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これは・・・ 味が濃くて旨いお。 ビールに合う最強おつまみだお。 |
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初めて食べたが、これは牛のほほ肉だったのか。 それを甘辛味噌で煮込んである。 てっきり写真からは豚肉かと思っていたんだが・・・ |
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お肉に濃い味が染み込んでいて、どんどんビールが進むんだお! しかも柔らかくて口の中でいつの間にか崩れる食感だお。 |
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どて焼きもうまいが、オレはおでんも気になるんだ・・・。 そして、おでんといったら熱燗だろJK! |
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<熱燗一丁〜 | |
おちょこデカいお! | |
ぐい飲みサイズじゃねーか・・・ せっかくの熱燗なのにおかしいだろ常識的に考えて・・・! |
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おでんのほうはどうかお? | |
おでんのほうは十分に味が染みていて問題ない。 はんぺんと豆腐が、とくにうまい。 味は薄味でクセも無いから飽きずに食べられるぞ。 |
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・・・ほんとだお。 形が崩れるぎりぎりまで煮込んであってすごく柔らかいんだお。 |
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こうしてうまいおでんをパクついて、熱燗を一気にキュッと飲む! すっかりオヤジ状態だが、この至福はやめられんだろ! |
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それならやる夫はラーメンを食べてみるお。 こういう飲み屋でラーメンが置いてあるのは珍しいんだお。 |
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ズルズル・・・ | |
ぷはー! これもまた優しい味だお! 飲んだ後の胃を刺激しない、柔らかい味噌味で食べやすいんだお! |
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飲んだ後のラーメンは格別にうまいお! それが一つの店で楽しめるし、値段も安いし、 いっそのこと常連になりたいお・・・。 |
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ゆっくり呑めてラーメンも食えて良かっただろJK。 いよいよ四国の旅も明日で終わりだ。 晴れるらしいから、見れなかった四国カルストへのリベンジだな。 |
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長かった四国の旅もついに明日で終わりなんだお。 やらない夫との旅なんてどうなるかと思ってたけど、とっても楽しかったんだお! |
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オレも楽しかっただろ! やっぱり旅は一人よりも二人のほうがいい。 寂しくないし、感動を分け合える。 |
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・・・やらない夫 ・・・やる夫 |
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・・・ | |
・・・でもやっぱりカワイコちゃんと来たかったのも事実だお。 だからもう、やらない夫は次は来なくていいお。 楽しかったけど息が詰まるのも事実だったんだお! |
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・・・事実だお… | |
やらない夫〜 最終日の朝だお! ついに旅行も最終日なんだお! |
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しまえしまえしまえ! 頼むから。 |
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さっさと出かけるんだお! 天気も予想どおり天晴れだお! |
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(天晴れってなんだよ・・・) ちょっと待てよ、今支度するだろJK |
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支度終了! ダッシュで出かけるお! |
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四国カルストへのリベンジだからな。 山道になるから例によってレンタカーだろ。 |
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今度は軽を借りたのかお… | |
←レンタカー | |
前回は事前予約だったから、 道事情が解らなかった都合上コンパクトカーを借りた。 だが登坂的な難所も無かったし、それに道も思ったより細かったから 今回は軽がBESTだろ、常識的に考えて。 |
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荷物も積んだし準備OKだお! 出発進行なんだお! |
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よし、じゃあ決め込んで行くぞ! 無料開放された石鎚スカイラインを通って 最後の目的地でもありリベンジでもある、四国カルストを目指す! |
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この車、禁煙だお。 | |
・・・すまない。 | |
※ 石槌スカイライン | |
さーて、いよいよ山登りだ。 ここが石鎚スカイラインの入り口だな。 |
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ボ・・・ボロいお! いきなりなんだかやる気が削がれるお・・・ |
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開通年度は1970年だからな。 まぁ道はしっかり舗装されているんだから文句を言うな。 |
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いくら無料でも、こんなところに夜一人で来たくないお・・・ | |
(オレだって夜は来たくないだろ・・・) | |
おお、あれが石鎚山かお!? | |
そうだ。 標高は1982mにものぼる。 綺麗なもんだろ。 |
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なんだか尖がっていて荒々しい山だお! 富士山とは違う力強さがあるお! |
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信仰的に霊山として名高い山らしいが詳しい説明は省こう。 とにかく四国一どころか西日本一の標高を誇る。 |
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そんなに高い山だったのかお・・・ とういうことは、日本で何番目ぐらいに高い山なのかお? |
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・・・・・・それが標高ベスト100にも入らないんだ。 日本の高い山は東日本に集中しているからな。 |
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なんだか哀れだお。 こんなに大きくて立派なのに認めてもらえないなんて、なんだかやる夫と一緒だお・・・ |
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おこがましすぎるだろ常識的に考えて。 しかも微妙にシモネタ挟んでんじゃねーよ。 |
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※ 四国カルスト | |
山を登ってきたら、また結構雲がかかってきたお。 これじゃ、また見れないかもしれないお・・・。 |
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うーむ。 こないだよりは天気はマシだが、山頂は晴天とまではいかないようだな。 それでもまぁ何とかなるだろ。 |
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はやく、はやく見たいんだお・・・ 四国最高の景勝地、もうすぐやる夫の目の前だお! |
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!! | |
こ、これは な、なんていう絶景だお! やる夫はこんなすごい景色を見たことがないお!! |
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写真では見たが、これは想像以上にすごい! やっぱり見ずしては帰れなかっただろ、常識的に考えて! |
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360度のパノラマで四国の山々が見えるお! 絶景過ぎるお! 気分はハイジだお! |
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こんな景色がまだ日本にあったなんてオレも感動だ。 仕事の悩みや迷いごとなど吹っ飛んでしまうな。 |
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確かに、いつまでも上がらないお給料のこととかどうでも良くなるんだお! やる夫は、生きているうちにこんな絶景を見られて幸せなんだお! |
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放牧されている牛も、良い景色のアクセントだろ。 | |
沢山いるんだお! みんなかわいい顔してるんだお! |
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牛さんは幸せものだお。 こんな景色の中で毎日暮らせるなんて夢みたいなんだお・・・ |
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一応牧場だからな。 ここ四国カルスト(姫鶴平)では、畜産業の放牧も請け負っているらしいぞ。 |
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やる夫は・・・ウシがうらやましいお。 絶景の中、悠々自適に食べて寝て好きなように過ごす・・・ 貴族みたいだお。 狭いアパート、 満員の通勤電車、 そんなやる夫の生活とは、あまりにかけ離れているんだお・・・。 |
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そうだお!これではダメなんだお! なんで人間であるやる夫が牛より惨めな暮らしをしてるんだお? |
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毎日毎日将来の不安でストレス溜めまくりだお。 少なくともやる夫は、牛よりも・・・ 牛よりもストレスの無い待遇になるべきだお! |
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腹いせに一匹持って帰るんだお! これはさすがに犯罪だろJK… |
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大草原の所々に岩が残っていて、不思議な景色だお。 | |
カルスト台地は、ただの岩場だったものが長年かけて浸食されることで出来る、 稀な地形なんだ。 |
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見渡す限り「高原」って感じだお! この景色はアニメの中でそのまま出てきてもぜんぜん不自然じゃないお! |
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ここまできたらソフトクリームを食べるしかないだろ。 牧場的に考えて。 |
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ん〜〜〜・・・ スッキリした甘さのソフトクリームだお。 濃厚なものを想像していたけど、結構普通のソフトクリームなんだお。 |
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まぁこういう景色のなかで食べるのが旨いんだろ。 まだ少し肌寒い季節だが、夏なんかはもっと気持ちがいい所だろうな。 |
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最後に素晴らしい景色が見れて本当に良かったお・・・ | |
ああ・・・ 最高の旅だっただろ・・・ 常識的に考えて・・・ |
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※ 瓶ヶ森林道 | |
ここも絶景だお! 3日前は霧で何も見えなかった道だけど、今日は景色が良く見えるんだお! |
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ここは瓶ヶ森林道。 四国山景を見ながらドライブが出来る貴重な道路だ。 せっかくだから、ここも3日前のリベンジをしたくてな。 |
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四国は綺麗だお・・・ こんなに綺麗な山々と海に囲まれて、 住んでる人たちも牛も、きっと幸せだお・・・ |
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(牛はもういいだろ・・・) 気軽に楽しめる絶景が多く、ほんとに飽きない旅だったな。 オレも来るまではここまでとは思っていなかったが、 本当に良い旅が出来て満足だ。 |
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やる夫も同感だお。 旅なんてほとんどしたこと無かったけど、かなり楽しかったんだお! |
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・・・もうすぐ、日も暮れるお。 最終日もついに終わってしまったんだお・・・ |
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ああ。 粗方回り尽したからな。 想像以上に四国はいい所だらけだっただろ・・・ |
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これで四国ともついにお別れだお。 おいしいものと絶景を堪能した四国、名残り惜しいけどさよならだお・・・ やる夫たちは淡路島を経由して・・・本土へ戻るお・・・ |
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素朴な夜景が綺麗だろ・・・常識的に考えて。 GWに良い旅が出来て良かったな・・・ また機会があれば来たいもんだ。 細かくは回っていない所も幾つかあるからな。 |
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四国・・・ 最高だったお・・・ |
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綺麗なしまなみ海道、 下灘駅、 じゃこカツと佐田岬、 宇和島の鯛メシ・・・ |
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哀愁の外泊、 四万十の天然ウナギ、 足摺岬、 カツオの叩き・・・ |
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鉄板ナポリタン 新鮮な魚介類、 室戸岬、 絶品の徳島ラーメン・・・ |
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阿波の土柱、 うだつの町並み、 別子温泉、 新居浜のどて焼き・・・ |
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そして四国カルスト! | |
最高の旅だったお! エロゲ資金崩してまで来た甲斐があったお! |
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オレもいい骨休みになったし、一生の思い出になったよ。 ありがとう! |
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楽しかったお! | |
※ 帰宅 | |
しかし帰り道ってのは切ないものだお。 見たくも無い現実に、また戻らなきゃならないんだお。 |
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・・・しかし・・・ やっぱり現実の日常あってこその旅だろ。 常識的に考えて。 |
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やる夫はずっと楽しい旅を続けたかっただけだお。 | |
ずっと続く楽しい旅、か。 | |
しかし旅が日常になってみろ? それはきっとツマラナくなる。 こういう旅は、日頃の雑踏を離れて、たまに出かけるから楽しいんだよ。 |
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・・・ | |
・・・ | |
「日頃の雑踏を離れて、たまに出かけるから楽しいんだよ・・・」 | |
・・・だってお! | |
・・・ | |
旅の終わりにリア充の嫌味な諭し文句なんか聞きたくねーお。 やる夫は着くまで寝るから安全運転で頼むお。 家に着いたら起こすお。 おやすみだお! |
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(おわり) | |